愛着もてるお庭空間へ~ビフォーアフター~

隣地から眺めるパーゴラ

敷地全体をコンサルティング

 今回のご相談は、土の地面の部分が広すぎて「お手入れ」と「利用方法」が見当もつかない、というお話から始まりました。
 実は新築時にひととおり、エクステリア&ガーデン工事は、完成されていらっしゃいます。
 しかし、当時の施工業者さんと、どう維持していくのか、どう楽しんでいくのかをしっかりお話しした上での計画ではなかったために、今では手に負えないほど植物たちも大きくなり、共働きのご夫婦には、せっかくのお庭が負担になってしまっていました。

あっという間に草が生い茂ってしまいます。
せっかくのデッキも使いにくい施工です。

「理由ある」エリアに変身

 何に使うか、どう使うかを明確にし、この「なぜ、そうデザインするべきかの理由」があるエリアデザインをご提案しました。
 まず、お庭を楽しんでいただけるようになるためには、ご自分たちで楽しくお手入れできることが一番大切です。一番気になるエクステリアも改修しました。

リフォーム前のエントランス
リフォーム後のエントランス

 全体的には、植栽の量を減らし、建物に合うエントランス空間になるようにデザインしました。
 せっかくのリフォームですから、変化も日々楽しんでいただきたく、お玄関前の目に留まりやすい場所に植栽を集約して配置しました。
 一方、お庭のリフォームは使いやすいお庭になるようご提案しました。

デッキに代わり、すっきりタイルテラスになりました。

 リビング前のスペース室内からを感じていただけるよう、花壇の高さを地面から90㎝くらいまで立ち上げました。その前にベンチを設け、普段使いができるタイルテラスをデッキの代わりにご提案しました。
 南向きで日差しも強いため、テラス上部には開閉式の日よけ(シェード)を追加しました。

立ち上げた花壇が程よい目隠しになりました。

お打ち合わせこそ大事!

 「今では、工事前と違い、休日はお庭に出てお茶をいただいたり、大好きな植物のお手入れもとても楽しくしています。」とお話いただきました。
 今回の工事で、オープンでありながらも周りからの視線をほのかに遮る工夫をしたことで、お外に出やすくなっています。

使いにくかったデッキから自然いっぱいのテラスへ

 お打ち合わせの際に、いつも視線の先の演出や、アイストップとなる緑やのり面の処理のお話、花壇のお手入れ方法とその作業の量や仕事の内容などご説明し、デザインそれぞれのなぜ必要なのかの理由についてお話し、ご計画を進めさせていただきます。だから、いつまでも愛着を持っていただける空間が完成します。
 また、完成後も植木の選定や生育状況のご相談などいただいております、今後も長くお付き合いの程、宜しくお願い致します。