「緑に囲まれた空間の創造」

パーゴラがある庭

ご相談内容

旗竿地に平屋を新築されたU様は、多彩な趣味を持たれ、新たな新居にも様々なアイデアを取り入れられていました。アクアテラリウムを生かした緑の映えるお玄関がしつらえられ、居住スペースはウッドデッキを囲むように配置されていました。

そしてご希望は お庭もファサードも全てに、その共通の意識である「緑に囲まれた空間の創造」を演出してほしいというものでした。

リビングルームの一角のようなデッキスペース

ご要望

 1.ウッドデッキを多目的スペースとして活用したい
 2.デッキとお庭との連動をどう生かしたらいいか提案して欲しい
 3.見応えのある植栽提案

コンセプト

『建築地形を活用した空間デザイン』
 ~建物を引き立てるみどり計画~
緑を生かして「ウチとソト」を繋いだ広がりのある空間を楽しむ 

計画内容

「ウチとソト」を繋いだ広がりのある空間を楽しむための庭を創るためには、ご家族で一番くつろいで過ごすリビングルームから、「外に出たい!」と思わせることが必要不可欠です。

この気持ちが多目的デッキに出るきっかけになり、さらには内と外を回遊する原動力になります。しかしながら、心地よいリビングルームから外に出るきっかけつくりには、様々なストレスを無くすための仕掛けが大切です。

対策としては 
・段差の解消=タイルテラスの高さを上げる
・日差しを避ける=シェードをかける
・休憩できる場=タイルベンチをつくる
・土のつかない仕上げ=タイル仕上げ
 などをご提案しました。

立ち上げることによって目に飛び込んでくるグリーン

建物が黒のガルバリウム鋼板で仕上がっており、フローリングのウッドとのバランスも大変綺麗でしたので、そのままの色目を屋外にも踏襲しました。
このことで構造的にも視覚的にも家とお庭の距離が縮まり、気軽にお庭に出て色々なことがしたいと思えます。
例えば朝食をお外で食べたい、屋外で友達と宿題をしたい、おうちでグランピングがしたい、みんなでバーベキューをしたい、等々。
ほんの一例ですが、「お庭で楽しむこと」をご家族でたくさん考えるようになります。

リビングルームからの眺め

完成

最初の打ち合わせからデザインや考え方を大変気に入っていただき、全てお任せ頂けることになりました。
デザイナーとしてこんなにうれしいことはありません。
完成後、ご家族皆様、さらにはご友人、お仕事の関係の方が、お庭で目一杯楽しんでいるとのお話に改めて細部まで考えてデザインをすることの大切さを実感いたしました。 

完成した緑に囲まれたくつろぎの空間