「家族で楽しむ憩いのガーデン」へのREDESIGN。

□ご相談内容

初めてお会いした時からオシャレでセンスの良い方だな〜と感じたO様ご夫妻。
ショールームさながらの素敵なお家をご新築されましたが、こだわりの家づくりの中で唯一納得がいっていないのが「お庭」スペースとのことで私共のお店に相談にいらっしゃいました。

既存のお庭面積の半分がタイルテラス、半分は人工芝・・・という勝ち負けのないバランスをどう魅せていくかが設計の際頭を悩ませたポイントです

□ご要望

・ご新築時に中途半端に作った庭が活用しきれていない。

・室内と庭の繋がりが感じられないので、使えていない。

・プライバシーが確保されていないので、改善したい。

建物を引き立てる現場造作のパーゴラ。この造形に至った背景は隣地からの視線、室内からの見え方、お庭側からの魅せ方・・・様々な角度から計算されています

□コンセプト

「日常生活に少しだけ贅沢を〜家族で過ごす庭の楽しさ」

□ご提案

実際現地を拝見しますと伸び伸びとした敷地でお庭も十分な広さがありますが、せっかく作ったタイルテラスも夏場にお子さんがプール遊びをする程度で普段はほとんど活用されていないとのこと。
その原因をプロの目から探りますと・・・

◎「スタイリッシュで雰囲気のあるインテリア」と「南欧風?のお庭」のテイストがマッチしていない
◎Aお隣さんの家の裏側を見て過ごす状態で、単純にお庭の眺めが美しくない
◎A道路からお庭や室内が丸見えで落ち着いて過ごせない
という問題点がありました。

ご主人様も気に入って下さったナイトガーデンでは照明に照らされた左官の表情が豊かで、昼間とは違った顔を見せてくれます。

ブロックやフェンス等、必要最低限のものはありますが「室内から屋外を見た景色」のことは全く考慮されておらず、また内と外の繋がりもないためO様も「未完成感」や「しっくりこない違和感」をお庭に感じていたんだと思います。
この「室内と屋外のギャップ」を埋めること=「憩いのガーデン」作りの肝ということで、既存のタイルテラスを活かしつつ建物との繋がりをどのように演出していくかに重きを置いて設計しました。

設計のポイントとしては主に3点。
◎高さのある左官の壁で緑が映える美しい背景を作る(プライバシー&美観)
◎A建物とお庭を繋ぐスタイリッシュなパーゴラで、お隣さんからの視線を遮り室内からの眺めもフレーム効果でより絵画的に(ウチ〜ソトの繋がり)
◎Bベンチや植物、アイキャッチにもなる夜間の照明などで昼も夜も楽しめる仕掛けを施す(楽しさ・憩い)

色とりどりの植栽はプロのなせる業。植物好きのO様に大事に育てられています。
憩いのお庭に欠かせない石のベンチ&アディロンダックチェア。差し色のテーブルもアクセントに。

プライバシーを確保し、内外の繋がりをもたらすことで「家族で楽しむ憩いのガーデン」へ生まれ変わりました。
お子さんがお友達を呼んでお庭でカードゲームを楽しまれたり・・・
ご家族でお茶やお食事&お酒を楽しまれたり・・・
大好きな植物のお手入れももっと楽しく・・・

お庭空間にちょっとしたアイデアと工夫を加えることで、日常生活に彩りが生まれます。
自宅に「憩いのガーデン」がある暮らしなんて、とても豊かで贅沢なことだと思いませんか。
お庭は「人」と「家」との繋がりが重要だな、と改めて感じさせてくれた素敵なO様ご家族に心より感謝申し上げます。

住所:千葉県佐倉市
施工面積:約10坪
施工期間:約30日
デザイナー:楢舘理佐
スペシャリスト:Sガーデン