エントランスを楽しむ、オープンエクステリア

□ご相談内容

N様のお住まいは、新築からまだ半年しか経過していない新鮮な状態でした。
しかし、建売住宅風の外構デザインには満足されていないとのことでした。
特に、グレーの御影石という素材の色合いがお好みでなく、建物と調和するような外構に改善できないかというご相談をいただきました。

リフォーム前のエクステリア

□ご要望

  • ご近所と同じ外構デザインを変えたい
  • 建物にマッチするデザインにしたい
  • 自転車を止めるスペースが欲しい

□コンセプト

「建物に調和した魅力的なエントランスを持たせる」

□ご提案内容

実際に、既存の外構は植栽と門扉で囲まれており、少々違和感を感じる状態でした。
そこで、まず私たちは意匠壁を道路から見て正面に大きく配置し、門構えとしての顔になるようにデザインしました。
さらに、アプローチはゆったりと通っていただけるよう、既存の形を活かしながらも広いスペースを確保しました。

次に、意匠壁と対となる正面右のスペースは、外構の彩りとして意匠上重要な要素となります。
そこには、アクセントとしてワインレッドのポストを配置しました。
また、足元の花壇にはコールテン鋼材を採用し、厚みを薄くすることで、アプローチ周りをすっきりとしたデザインにしました。
このコールテン鋼材は、普通鋼にリン、銅、クロム、ニッケル、シリコン等の合金元素を添加した耐候性の高い特殊鋼材です。
ある程度のサビが発生した状態の皮膜が鋼材と密着し、それ以上の腐食が進みにくい特性を持っています。この特性を活かし、あえてサビを楽しむ素材として採用しました。

最後に、メインツリーとして銀葉のオリーブを選びました。
これにより、建物や大壁のカラーリングと調和し、優しい上品な外構が完成しました。
これらの改善により、N様のお住まいはより魅力的なエントランスを持つことができました。

住所:奈良県奈良市
施工面積:約60坪
施工期間:約60日
デザイナー:田村哲也
スペシャリスト:土橋建業