建物のバランスを考慮した、印象に残る意匠壁
□ご相談内容
新築住宅の新規外構工事の案件のお話をいただきました。
お客様のご希望を叶えた洗練された外観の建物は、その美しさと個性を放っていました。
しかし、ハウスメーカーからの外構の提案は、お客様の理想とは一致せず、そのため私たちにご相談いただくことになりました。
□ご要望
- スタイリッシュな建物に合う外構が欲しい
- ププライバシーは守りたい
- 高低差を生かしてほしい
□コンセプト
「建物の個性を引き立てるエクステリア」
□ご提案
敷地は道路から見上げる形で約2Mの高低差があり、建物と外構のバランスを取るのは一筋縄ではいかない課題でした。
外構の大きさ、高さ、そして質感が、建物と一体感を持つデザインになるように、私たちは慎重に計画を進めました。
まず、私たちが特にこだわったのは、建物に引けを取らない4M×H3Mの大きな意匠壁です。
その大きさと高さを慎重に考え抜き、家の顔となる存在にしました。この意匠壁のラインに沿って門柱と門扉を配置し、閉じた印象を作り出しました。
また、2Mの高低差があるため、階段は全体で10段にも及びます。
その中間地点、6段目で広い踊り場のスペースを設けました。この踊り場は、ゆとりのあるエントランスの役割を果たし、訪れる人々を迎え入れます。
さらに、門扉はすりガラス調にすることで、玄関側の奥が見えにくくなり、プライバシーも確保されました。
この門扉は、すっきりとした外構プロポーションを作り出すことに成功し、全体のバランスを整えています。
これらの工夫により、お客様の新築住宅は、美しさと機能性を兼ね備えた、理想的なエクステリアを手に入れることができました。
住所:奈良県奈良市
施工面積:200m2
施工期間:約60日
デザイナー:田村哲也
スペシャリスト:土橋建業