緑のリレーで全体的なまとまりを創る
□ご相談内容
角地に面する広がりのある敷地条件でした。
目の前には街区公園が設けられ、お子様の遊ぶスペースや道路が広々として見通しが良く、とても良い住環境でありました。
設計条件として、車3台の駐車スペース確保、杉板のような壁、ひな壇のような階段をご希望頂きました。
□ご要望
- 車3台分の駐車場の確保
- 杉板デザインの壁のある外構
- ひな壇のような夢のある階段が欲しい。
□コンセプト
「アプローチとお庭に角度を持たせることで、三角形の余白を生みだす。」
□ご提案
素材感のイメージはしっかりとご夫婦で共有されていました。
ここでのポイントはビジュアルでの共有化がとても有効だということです。
最近ではアプリ機能が優れているので、好きな写真をダウンロードしたりしてご夫婦感での計画のブレを無くす上でとても重要です。
設計で留意した点は、「車3台の駐車場」を優先的に考慮してしまうと、建物全面に駐車場が開けてしまい、バランスがとても取りずらい計画となってしまいます。
そこで、角地の利点を踏まえコーナーに駐車スペースを確保する計画にしました。
アプローチとお庭に角度を持たせることで、三角形の余白を生み出します。
そこが緑のスペースとして活用出来き、緑のリレーをすることで全体にまとまり感を演出することが出来ます。
今回は「そよぐ」イメージで山採りの木を採用しました。
きめられた空間をデザインする時、「どうしようもなく」という感覚に囚われ、あきらめにも似た感覚で配置をしていくことが多くあります。しかし少なくともこの敷地、建物条件の中で「これがしたかったからこの土地に決めた」と言えるぐらいのスタイルを模索し続けることが非常に大切になると思います。
そして決して外構だけが目立つのではなく、建物に添えて初めて素敵な住環境になるのだと思います