屋外をセカンドリビングにする。〜屋根をつけて囲う〜
屋外をセカンドリビングにするためのポイントとして、二番目にご紹介したいことは、是非、屋根を考えて頂きたいということです。
もちろん、屋根をつけますと夏の強い日差しを和らげたり、雨よけになるというメリットがあります。しかし屋根をつけることで、なぜ、庭をセカンドリビングとして利用しやすくなるのでしょう。
庭に出る理由をつくる
屋根をつけることで、心理的にはお部屋感覚を覚え、屋外感が下がります。
考えれば、日本では昔から東屋やお茶室が庭に設けられておりました。
庭でありながら室内である空間で遊ぶ、これがアウトドアリビングの心地よさでしょう。昔からあったんですね。
アウトドアリビングは庭と室内の中間地点。この行き来を柔軟にバリアフリーで行える空間づくりが大切です。
囲われる心地よさ
猫のように、狭いところがなんとなく心地よかったりとか、人は敵から身を守るという、動物の生きるための本能を隠し持っています。
このために囲うということで安心感が得られ、プライベートな空間を存分に楽しむことが可能になるのです。
特に、都会の住宅環境ではとても気になる、隣地の二階からの視線を屋根構造で、自然に遮ることができます。
庭における屋根としてまず思い出されるのが、パーゴラ(pergola)かと思います。
パーゴラは、イタリア語で「ぶどう棚」が語源の構造物です。その名の通り、葡萄などの植物を絡ませると、植栽に高さを出すことができます。
下の写真のように、パーゴラに伸びた緑の葉やあちこちで咲いてくれる花々は、とてもお洒落で私たちを植物のカーテンで包んでくれます。
覚えておきたいポイント
アウトドアリビングは、第二のリビングです。ご自分で、ご家族で寛ぐことができる空間になさって下さい。
ターフ付き屋根があれば、日差しが強い季節もお子様プールやバーベキューも楽しめます。少々汚れても大丈夫。
植物が大好きな人は、是非つるバラや、クレマチスやハニーサックルなどを、食通な方は、キーウィやマスカットもおすすめです。
植物が苦手な方は、ラグジェアリーなファニチャーをご用意ください。ハンモックなどを取り付けても素敵です。あくまでものんびり、気ままに。