屋外をセカンドリビングにする。~ライティングを取り入れる~

庭の壁のブラケット照明

ライティング効果

忙しい日常の中で、お庭でゆっくりくつろげる時間は限られます。
特に平日は、室内で過ごされることも多くなります。綺麗なお庭を創れば眺めるだけでも癒されますね。
でも、暗くなると部屋の中が外から見えやすくなるために、早めにカーテンを引いてしまったり、シャッターを下ろしてしまわれる事も多くなっていませんか。

お部屋に灯りを点けるように、お庭にも灯りを点けて夜の庭を楽しみましょう。
ちょっとしたライティングテクニックで、新たなアウトドアリビングが生まれます。

ブラケット照明の演出

リビングと同様にデザインウォールにブラケット照明を配置する。

リビングに面した庭のデザインウォールにブラケット照明をつけると、アウトドアリビングの全貌がリビングから眺めることができます。
夜ならではの奥行きが生まれ、リビング感が一層引き立ちます。
その際、室内の明るさを抑えてあげると、室内空間が窓に映りこむことが少なくなります。

リビングから遠い位置にある、強い光は庭の奥行き感を演出します。

また、リビングから遠い位置のブラケット照明は、高さが得られるので庭を広く見せ、またその陰影を浮かび上がらせます。

幻想的な効果があるアッパーライト

樹木の足元からのスポットライトで樹形を浮かび上がらせる。

エクステリアでは、おなじみの樹木の根元からのアッパーライトは、インナーガーデンならではの効果も期待できます。
室内の延長の空間に、その陰影を壁に映されることで緑の存在感が強められ、いっそう幻想的な空間として感じられるでしょう。

また、同時に壁が照らされことで大きな明るさが生まれ、庭に自然といざなわれる事になります。お気に入りの椅子を是非置いて頂き、ゆっくり月でも眺めれば最高の夜となります。

夜のバラはいっそう美しいと感じられます。

昼間に太陽光の下で太陽に向かって咲くバラも美しいのですが、夜、アッパーライトで照らしだされた花々は、バラの一枚一枚の花弁がくっきりと浮かび上がり、まさしく幻想的な美しさです。

間接照明の穏やかな明るさ

花壇の天端裏に取り付けられたバータイプの照明

花壇の中の照明は、壁を照らし、花壇の天端下の間接照明は花壇の立上りと床デッキを照らしています。この3段のライティングで、決して広いとは言えないデッキの奥行きを演出しています。
後ろの壁に照らされた、樹木の影が夜の静寂を表現しているかのようです。

2枚目の写真の壁は裏からの間接照明の効果で、お庭全体がやさしく明るくなっています。間接照明は光源が見えないだけに、ほんわり全体を包んでくれます。

デッキの床の埋込照明もアプローチに設ける埋込照明と同様に、優しい明るさをもたらしてくれます。水面に浮かぶあかりのような静かな演出といえます。

自然光のような上からのライティング

頭上からの光による見え方は、自然で植物の緑も綺麗に見せてくれます。
灌木や植栽などは、上からの光が適しています。
明るさにもよりますが、昼間のような安心感を得ることができます。
勿論、大勢でのバーベキューパーティなどでは、大活躍します。パーゴラの柱や建物の外壁に一カ所、付ける場所を熟考の上、設けられることをお勧めします。

広い面積をカバーして明るさが得られるガーランドライト

より広い場所で、楽しさも演出してくれるのが、ガーランドライトです。
キュートな丸い照明器具が連らなり、昼間もアクセサリーとして素敵な照明器具になります。

一つは置いておきたいランタン

最後に、忘れてはならないのがランタンです。
灯りが灯らなくても、置くだけで存在感があるものを選びましょう。
明るさが少ないひっそりとしたスペースにさりげなくあるだけで、印象が変わります。
オーナーのセンスがきらりと光る、最後の一押しとなってくれるでしょう。

屋外をセカンドリビングにする。~花壇を作り、植物を身近に植える~

机の上にはさみやハーフと本がある

自分でできる手入れのレベルを把握しよう

 新緑の山に行ったり、花が咲き乱れているのを見たりすると、私たちは緑の美しさに癒されます。
 そして日常の住まいにその緑を取り込み、作られてきたのが造園の歴史です。
 緑とともに暮らす、憩いの日々をぜひ感じていただきたいと私たちは思っています。
 でも、「庭に植物を植えると手間がかかり、大変でしょう?」と思われますよね。
 確かに、水をやらなければ植物は枯れますし、一方で草は伸び放題になります。

草の写真
容赦なく生えるカタバミ、黄色い花もかわいいのですが・・・・

 もちろん、50㎡の南向きのお庭がすべて土の状態です、といった条件で放置すれば、半年もたたずに草が腰まで覆い茂げるに違いありません。
 一方、毎朝の水やりと週一回の草引きをすれば、ずっときれいに保てます。
 この作業のためにどれだけの時間がさけるかで、庭の大きさを決められます。
 また、さらに庭の環境によっても、お世話の手間の内容は変わってきます。
 ご自分でできるお世話のレベルを知ることが、きれいな庭を創る第一歩です。
 そして、それにあわせて面積、場所、植える植物の内容をプランニングすれば、お庭にお手入れの問題は発生することはないでしょう。

必要なことは、庭をデザインすること

デッキとレイズドベッドの花壇
リビング前のレイズドベッドの花壇

 お世話のレベルといっても、ともかくより少ない作業量できれいなお庭を楽しみたいと思われますよね。
 まず、最初はなるべく手間がかからないお庭を計画することから始めませんか。
 うまくいけば、徐々にレベルアップしていってください。
基本は、
 1、面積を小さくする。
 2、形を工夫する。
 3、植える植物を考える。
 4、日当りを考える。
 5、水やりを簡単にする。

 花壇も写真のように高い位置にあれば、リビングからも緑がよく見えますし、お世話もかがまないので楽に行えます。
 リビングから見える位置に、樹木を配置することで隣家からの目線も穏やかに遮ることもできます。
 また、植える植物にもそれぞれの性質があり見た目の好き嫌いも選択の条件にはなりますが、生育スピードや広がり方なども考慮に入れて選ばれると日々の作業量も大きく変わってきます。
 ぜひ、プロにご相談ください。

庭は、一番身近な自然です。

ショウビタキ

 たとえ、都会の住宅地でも庭があると野鳥も訪れることがあります。その種類も意外と多いのです。
 スズメはもちろんですが、シジュウカラやヒヨドリ、オレンジと黒の姿のショウビタキも飛んできます。
 赤い実のなるジューンベリーを庭木にしたり、樹木に巣箱を備え、フルーツを枝にさして置くと、彼らは庭を訪れてくれます。
 巣箱の入口の大きさを変えることで、ある程度度の鳥に利用させるかを決めることもできます。4~5㎝ならムクドリ用ですね。

ピザとブロッコリー
庭でとれた野菜で作った料理を庭でいただく喜び。

 地面でなく、作り付けのベンチの後ろの花壇で育てたハーブは、日当りもよく水はけもよい環境で育つので元気いっぱいです。
 取れたてのバジルやローズマリーをささっと取ってきて料理に使います。
 もちろん、庭のお気に入りの場所であるアウトドアリビングでいただきます。
 おいしいことは言うまでもありません。

木製パーゴラがある庭の写真
日差しを和らげるオーニングのあるテラスで、お庭のハーブでお料理をいただきます。

屋外をセカンドリビングにする。〜屋根をつけて囲う〜

パーゴラのある庭

 屋外をセカンドリビングにするためのポイントとして、二番目にご紹介したいことは、是非、屋根を考えて頂きたいということです。
 もちろん、屋根をつけますと夏の強い日差しを和らげたり、雨よけになるというメリットがあります。しかし屋根をつけることで、なぜ、庭をセカンドリビングとして利用しやすくなるのでしょう。

ターフのついたパーゴラとルーバーフェンスでお隣からの目線を完全シャットアウト

庭に出る理由をつくる

 屋根をつけることで、心理的にはお部屋感覚を覚え、屋外感が下がります。
 考えれば、日本では昔から東屋やお茶室が庭に設けられておりました。
 庭でありながら室内である空間で遊ぶ、これがアウトドアリビングの心地よさでしょう。昔からあったんですね。
 アウトドアリビングは庭と室内の中間地点。この行き来を柔軟にバリアフリーで行える空間づくりが大切です。

囲われる心地よさ

 猫のように、狭いところがなんとなく心地よかったりとか、人は敵から身を守るという、動物の生きるための本能を隠し持っています。
 このために囲うということで安心感が得られ、プライベートな空間を存分に楽しむことが可能になるのです。
 特に、都会の住宅環境ではとても気になる、隣地の二階からの視線を屋根構造で、自然に遮ることができます。
 庭における屋根としてまず思い出されるのが、パーゴラ(pergola)かと思います。

 パーゴラは、イタリア語で「ぶどう棚」が語源の構造物です。その名の通り、葡萄などの植物を絡ませると、植栽に高さを出すことができます。
 下の写真のように、パーゴラに伸びた緑の葉やあちこちで咲いてくれる花々は、とてもお洒落で私たちを植物のカーテンで包んでくれます。

バラを誘引することで、バラに囲まれた空間をつくることができます。

覚えておきたいポイント

 アウトドアリビングは、第二のリビングです。ご自分で、ご家族で寛ぐことができる空間になさって下さい。
 ターフ付き屋根があれば、日差しが強い季節もお子様プールやバーベキューも楽しめます。少々汚れても大丈夫。

 植物が大好きな人は、是非つるバラや、クレマチスやハニーサックルなどを、食通な方は、キーウィやマスカットもおすすめです。
 植物が苦手な方は、ラグジェアリーなファニチャーをご用意ください。ハンモックなどを取り付けても素敵です。あくまでものんびり、気ままに。