程よい余白の快適アウトドアリビング

白でまとめたテラス

□ご相談内容

新築時にお庭計画が出来なかったので、納得がいくようじっくりと計画したいというご希望でした。
というのもお庭の地形が三角形となっており、ご自身で希望の姿を描くのも大変難しい状況でした。

□ご要望

  1. 建物庇が無く、雨を遮りたい
  2. プライベートな空間を確保しつつもご近所様とのいい距離感を確保したい
  3. これからのライフワークの中で植栽や畑を楽しみたい

□コンセプト

「お庭をハブとして活用する魅惑の空間」

□ご提案

お庭は三角形に近い形をしており、一見使いにくそうな印象でした。
しかし、お庭を有効に活用するためには、敷地の隅々まで工作物で埋めるのではなく、境界に沿って適度な余白を残すことも大切です。
これはお隣様への配慮はもちろん、メンテナンスや換気のためにも必要な空間です。

そこで、お家から見てまずテラスの広さを決め、その外側にベンチや花壇、壁などを配置しました。
このようにすることで、お庭全体がバランスよくまとまります。

また、アウトドアリビングを楽しむには、夏の日差しを避けるための日よけが欠かせません。
今回はお家に庇がなかったので、日よけとしてパーゴラを設置し、その半分に屋根をつけてダウンライトも備えました。

テラスの雰囲気は、お家のインテリアに合わせて「ホワイト」を基調としました。
しかし、ただ白いだけでは面白くないので、目を引くベンチにはクラシカルなピンクのタイルを使い、座面はヘリンボーンのパターンにしました。これが素敵なアクセントになっています。

壁のボーダータイルやフェンスとのバランス、照明や植物との調和など、細部にもこだわりました。
それぞれが大きく目立つわけではありませんが、全体としての関係性がとても魅力的です。
外に出て何かしたくなるような、魅力あふれる空間に仕上がりました。

住所:奈良県奈良市
施工面積:約25坪
施工期間:約60日
デザイナー:梅原耕作
スペシャリスト:green space WA