「もの・こと・ひと」vol.3
『モノづくり』で大切なこと~【継続編】~
前回は私達の仕事において「基本」となる「デッサン」と「ヒアリング」の大切さについてお話させて頂きました。
いかがでしたでしょうか?
「基本」については、まだまだお話したいことがありますので、以後別テーマでお話したいと思います。
さて、今回は「継続力」についてお話させて頂きます。
「継続は力なり」
昔から私は「継続は力なり」この言葉を念頭において、新しいことに取り組むようにしています。
成果が出るまで、諦めずにコツコツやり続けることが大切と思っています。
そもそも私は、要領が悪いタイプだと思っています。
勘も悪く、効率も良くはない。
学校の課題や試験などは、いつも最後まで残って作業しているタイプでした。
要領の良い友人からはいつも呆れられていました。
しかし心内では、せっかくするのだったらその都度、ちゃんと理解しないと、結果が出るまでやらないと、と考え、いつも小さな目標を持って取り組んできました。
特に興味のあることは尚更、そんな気持ちが増します。
あきらめずにやり続けて得たもの
以前、業績が伸び悩んでいる店舗の店長を任されたことがありました。その店舗には私を含め5名ものデザイナーが在籍していたにもかかわらず、その店舗の一ヶ月の集客が、なんとスタッフの数より少ない月があるという、そんな状態。
当然ながら赴任してきた以上は、早期集客アップと計画数字達成ノルマは課せられます。
こでまずは、集客のための販促を考えたいところですが、利益もないため費用もかけられません。
これまでも新規エリアの店舗や商権範囲(10km)に人が住んでいないエリアの店舗を任されたこともありましたが・・・(笑)。この時が1番難しかったなぁ、と今でも思い出します。
いろいろ悩み抜いて、あることに気がつきました。
この店舗には、過去3年分の契約に至らなかったお客様情報(相談・来店・資料請求・お問合せ)があるということです。
私は、それら情報をピックアップし、自分なりのビジョンを具体的に描き、アナログですが、3ヵ月かけて毎週末3時間、1件1件お電話をかけていきました。
この過去のお客様リストは金鉱脈がある山なのか、ただのボタ山かは誰にもわかりません。
初めは、まわりのスタッフは???と、明らかに無駄なことだとボタ山を掘るなんてという反応でした。
勘の悪い自分でも、無駄なことかなと感じるくらいですからこれは確かです(笑)。
でも、誰も実行したことがないのですから、無駄か正解か現状誰も答えはわからないはずです。
だったら徹底して行い、答えがでるまでやり続けようと思いました。
流石に3年前のお客様の大半は、外構、お庭とも工事を完了されていました。
しかし、意外と連絡がついたお客様の多くは、邪険に電話を切ることはなさらず、逆に色んなお話を聞かせて下さいました。
ここに驚きと新たな発見がありました。
継続することで得られた、自分が思っていた以上のビジネスチャンスを感じた瞬間です。
また毎月ホームページに、工事完了したお客様邸紹介の施工写真には〇〇市など地名の表記をした上、施工事例の説明文面にはお客様との物語(こと)を具体的に記載しました。
これも必ず毎月更新を継続し、アピールできることはしっかり表現しました。
そんな細かな改良を積み重ねていくと、集客も徐々に増えていきました。
結果、その半年~1年後に売上2500万円近くの成果に繋げることが出来ました。
働くスタッフも日増しに仕事が増えて行くことにびっくり!(笑)。
みんなに喜んでもらえたことを今でも鮮明に思い出します。
勿論、とんとん拍子にことが改善されたわけではありません。
成果が出るまで約1年掛かりましたし、色んな失敗もありました。
でも継続し続けることがもたらす分析方法と成果があることに気づけました。
SNSも継続が大切
今ではこの頃の経験を生かし、毎日1回インスタグラムを発信し続け、もう時期2年半が経過しています。
その成果かどうかは不明ですが、ご縁を頂くお客様の8割以上の方がHPやSNSを来店前に確認され、弊社のブランドコンセプトに共感いただき、確信をもってご相談に来られています。
決して、何でもがむしゃらに続けることだけをお勧めしているわけではありません。
しっかり、こうなりたい!というビジョンをもつこと。
そしてチャレンジした成果を分析し、日々修正することが必要です。
もちろん時には人の意見を聞くことも大切です。
継続しないと見えてこないことはいっぱいある。
あれこれ頭だけで考えるのでなく是非、コレだ!と思うことは、チャレンジして頂きたい。
そしてある期間を決めて、継続して頂ければ、良しも悪しも成果が見える。
たとえ、望む「成果」が出なかったとしても確実にチャレンジした「経験」は積めます。
「継続は力なり」。
皆さんは何を目標に継続・チャレンジしてみたいですか?
私で良ければ、何なりとご相談下さい。お役に立てることがあるかもしれません。
次回は、「観察力」についてお話させて頂きます。
今回もこの記事を読んで頂いた皆様、心より感謝申し上げます。